
ひな祭りの意味は?
1.平安の昔より人々が草や紙や藁などで作った人間の形をしたもの(ひとがた)に厄災を移し、お祓いをして水に流した【禊、祓い】の文化。
2.自分の人形と言う意味で愛玩具として浸透していった遊びの文化。
3.飾り物として楽しむ鑑賞美の世界。
それに、女の子の幸せな一生(結婚、子孫繁栄、経済力、地位等々)を願って歴史(工夫)が重ねられ、十五人飾として完成されたのが現在のお雛様の姿です。
お雛段には、お雛様を分身としあとの人形や諸道具は、幸せを願ってのお願いと考えていただけばよいと思います。
非常に欲張りともいえるほど盛りだくさんの思いや意味を抱えたお祭りです。
神様と人間の仲介物となるお雛様は、赤ちゃんの分身として赤ちゃんの代わりとなって厄災をひきうけてくれるための贖物(あがもの)*や撫物(なでもの)**のような役割となります。誕生した赤ちゃんに思いの深い人たちが、集まって悪いことがないようにと願い食事会をする。これがおひな祭りです。おまつりの日(3月3日)の晩お風呂から出た後にでも身代わりに設えたお雛様を触らせてからおしまいになるようにしたらおまつりの意味が分かりやすくなるかと思います。
飾る期間について
お祭りの日より最低一週間以上前と考えていただければよいかと思います。
それより長い時間飾るのは、鑑賞の為楽しみの時間ですから難く考えなくて良いと思います。
それからおまつりが済みましたら天気が数日続いた後【陰干しをして】早めに片付けてください。
**撫物(なでもの)
禊(みそぎ)や祈祷(きとう)の折などに、身代わりに用いる人形(人形)や衣服。それでからだをなでて、災いなどを移したあと水に流す。形代(かたしろ)
*贖物(あがもの)
かたしろのように災厄をかたがわりをしてくれるとされるものを指す